スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

パパラギ

10年以上前に読んだ本ですが、もう一度読み直してみました。昔読んだ時よりも楽しく読めました。

パパラギというのは、サモアの言葉で白人(ヨーロッパ人)のことだそうです。この本は、南海の酋長ツイアビの演説という形をとって、サモアの人にパパラギの文化の説明をしています。

酋長のツイアビはパパラギの世界にとにかく否定的です。独特の語り口で、

「丸い金属と重たい紙(お金のこと)が、パパラギの神である」
「お金をより多く持っている人が偉い」
「パパラギが発明した機械はすごい事ができるけれど、大いなる心(神のこと)の奇跡と較べられるような物は何ひとつつくっていない」

など、とヨーロッパ文化を説明します。現代文明と技術に浸っている人間には絶対に持てない視点です。

ツイアビは、例えばヤシの木は神さまが作ったもので、本当は「おれのもの」でも「おまえのもの」でもないと説明しています。それなのに白人は「おれのもの」と「おまえのもの」に分けてしまっていると。そして、たくさんのものを持つことで、かえって自身を貧しくしてしまっていると書いてあります。う~ん、、、深いです。

他にも、パパラギの職業について、時間を分けてしまっていることなどを、批判的な目で説明します。そして最後には、「パパラギは私たちを、同じ闇の中に引きずり込もうとしている」と、仲間に対して警告をしています。

サーッと読める量の本なのですが、いろいろと考えさせられました。現代人は、いきなり当時のサモアのような生活をすることはできないでしょうが、こういう視点で物事を見るのも大事だなと思いました。

ところで、この本はショイルマンによるフィクションだという説もあります。でも、それは私にしてみればどちらでも良くて、いずれにしても読む価値がありました。大体、ドイツ人の彼が自分で書いたのだとしたら、それはそれで凄いです。ひとりのヨーロッパ人が1920年頃に、こういう視点を持ち得たということですからね。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

コメント

管理人のみ通知 :

トラックバック


ブログ内検索
Index
プロフィール

Author: ノラ
ドイツ・ベルリンに在住。
ドイツで見つけたモノについて書いていたブログですが、雑多な情報に変わってきました。広範囲だけれど、ときにマニアックな話も混ざります。

その他のサイト
人気記事リスト

ブログパーツ

ランキング


ブログランキングならblogram
月別アーカイブ
最新記事
最近のコメント
おすすめドイツ関連本












上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。