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ちょうどよい大きさの技術

以前の記事で、経済学者のシューマッハーが中間技術という小規模の技術を薦めていると書きました。

彼は著書の中で、ガンジーの言葉を引用しています。

「私としては、何百万人というインドの声なき民がすこやかで幸せであってほしい。また、精神的に成長してほしい。機械が必要だというなら、もちろん機械を使おう。一人ひとりの人間を助ける機械はいいが、少数の人の掌中に力を集中させ、大衆を失職させないまでも、機械の単なる番人にしてしまうような機械はいらない」


ガンジーも、マス・プロダクションが何をもたらすか見抜いていたのですね。

小規模の技術が良いと言っても、それはハイテク技術を駆使して集積化や縮小化がされた物ではありません。シューマッハーは技術に対して、3つの条件を示しています。

科学・技術の方法や道具は、
ー 安くてほとんどだれても手に入れられ、
ー 小さな規模で応用でき、
ー 人間の創造力を発揮させるような、
ものでなくてはならない。


第一の条件では、一仕事場あたりの平均設備投資額は、能力とやる気のある労働者の年収を上限とするのが妥当だろうという結論に達しています。さらに、コストがこの限度を相当越すと、その社会は次のような深刻な混乱を招くと述べています。

・ 特権的少数者に富と権力が不当に集中する
・ 社会からはじき出され、絶えず脅威となる「落ちこぼれ」が増える
・ 「構造的失業」や都市化の行き過ぎによる人口の偏在
・ 一般的に挫折感と疎外感が生じて犯罪率を上昇させる

う~ん、、、まさに現代社会の問題ですね。

シューマッハーは、第三の条件が、この3つの条件の中で一番大事だと言っています。生産方法や設備に人間の創造力を活かす余地が、たっぷりあるべきという考えです。現在のように、仕事をオートメーションでできるだけ早く廃止してしまうべき雑用とみなさず、健全で正しい労働観が必要だと強く訴えています。

「中間技術」を開発する動きは、現在でもありますが、ほとんどが第三世界向けになっています。先進国でも使えるような、魅力的な中間技術が作れたら良いなと思っています。


関連記事:
・ スローに生きる
・ スモール イズ ビューティフル
・ 非電化製品

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コメント

まろ : 2011/10/25 (火) 06:50:58

「大衆を失職させないまでも、機械の単なる番人にしてしまうような機械はいらない」
考えさせられる言葉だねぇ…。
以前知人に「すごく退屈なアルバイト」の話を聞きました。
それは「工場のラインの機械の横に座っていて、エラーのランプがついたら止めて、手を挙げて他の人に知らせる」というだけの仕事です。
エラーのランプがつかなければ、数時間機械の横に座っているだけ。このアルバイト、本当に「機械の番人」だよね。
まろはあまりクリエイティブなほうではないけれど、やっぱりちょっとは創造的な仕事がしたいよ。でなければ、生きている意味がない。

ノラ : 2011/10/25 (火) 20:21:53

> まろ

そうそう。考えさせられる深い言葉だよね。

その「退屈なアルバイト」の話は、前に聞いたことがあるかも。
本当にそのバイトは究極!私には耐えられないだろうな~
たまにならまだしも、毎日その仕事だったら、それこそ生きている意味を見失いそう・・・。

やっぱり、創造的に楽しく仕事をしたいよね!

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