ドイツの健康保険3 基本情報と選び方

ドイツの健康保険1 privat? gesetzlich?』と『ドイツの健康保険2 メリット・デメリット』の続きです。

今回は健康保険シリーズ最終回のつもりです。保険のシステムは複雑ですし、諸条件もどんどん変わっていくので、このブログで全ての情報を網羅することはできません。ですから今回は、基本情報の他、選び方などを書いておきます。数年後にこれを読む人が居ても、役立つと良いかな〜と考えています。

【基本情報】
2009年1月1日から、ドイツに住む全ての人に健康保険への加入が義務付けられています(それ以前は、一定の条件の人に法定健康保険への加入が義務付けられていた)。保険が適用されるものでは、基本的に100%保険から支払われます。3割負担とかいうのはありません(治療内容により例外あり)。

法定健康保険(Gesetzliche Krankenversicherung)に加入の義務があるのは、一定収入以下の被雇用者、学生、失業者などです。元々法定健康保険に加入していた人は、自営になったり収入が超えた場合にも、法定健康保険に入り続けられます。自営業者・公務員などで、それまでに法定健康保険に加入していなかった場合は法定健康保険に加入することはできません。法定の保険は組合形式で、基本的に収入に応じた一律の保険料がかかります。つまり、保険料はどの健康保険組合(Krankenkasse)に入っても基本的に同じです。しかし、保険の適応範囲やサービスがそれぞれの組合で異なります。

法定健康保険では、四半期(Quartal)毎の診察料(Praxisgebühr)の支払いが必要です。この診察料は、2012年1月現在10ユーロです。四半期に一度支払えば、他の医者に行っても支払う必要はありません。ただし、緊急医療と歯科治療では、別に診察料10ユーロが必要です。

法定の健康保険組合はとてもたくさんあります。大きく分けると、AOK、 BKK、IKKなどがあるのですが、これについてはあまり知る必要はないでしょう。有名な組合では、AOK、Barmer、TK(Techniker Krankenkasse)などがあります。その他特筆すべきものに、KSK (Künstlersozialkasse)というものがあります。これはフリーランス(Freiberuflerードイツでは自営とはまた違う意味で使われる)のアーティストやジャーナリストが加入できる組合で、普通の自営業の人が支払う保険よりも安く済みます。

プライベート健康保険(Private Krankenversicherung)では、前記事に書いたようにリスクに応じた様々な契約があります。ただし、2009年からPKV-Basistarifと呼ばれる、法定保険に準じたサービスと基本契約の基準が定められました。プライベート健康保険については契約毎に大きく変わってきますし、前記事でメリット・デメリットを挙げたので、ここでは大きく取り上げません。プライベート健康保険を扱っている会社には、Allianz、Gothaerなど、こちらもたくさんの会社があります。

【健康保険の選び方】
収入や家族構成、年齢、望む保障内容などで、保険の条件や金額が大きく変わるので、ここで私がお勧めの保険を断定するようなことはできません。下にはなんとなくの目安を書いてあると考えてくださいね!

自営でなく、余程収入が多いわけでなければ、普通は法定保険を選べば良いと思います。後からプライベートに変える事は簡単ですし、更なる保障がほしい人は追加のサービス(Zusatzversicherung)を申し込むことも可能です。私自身は、プライベートに変えるリスクは意外に大きいと考えています。

それでも、「数年で確実に日本に帰る」「扶養家族が居ない、できる予定はない」「まだ若く健康」というような人は、それ程深く考えずにプライベートにしても良いのではないでしょうか。それ以外の人はプライベート保険に入りたい場合は、検討をしっかりするべきです。保険会社にとりあえず見積りを出してもらうのも手です。

Stiftung Warentestなどの雑誌では、定期的に健康保険組合の比較・評価がされています。表になっているので、ドイツ語がそれ程分からなくても理解できるのではないでしょうか。法定保険かプライベート保険かに関わらず、サービスを比較するのには便利です。詳しい知人に教えてもらうのも良いでしょう。今回これを書くにあたり、日本語の情報も探してみましたが、大半が古過ぎました。最新の正しい情報を得るには、ドイツ語で情報を集めることが必須です。


以上です。書いた後で読んでみると、きちんとプランを立てずに行きあたりばったりで書いているので、まとまりがありませんね。それでもお役に立てれば幸いです。いずれ、きちんとまとめる時が来たらいいかなと考えていますが、正直なところ、無償のブログにしては情報を書き過ぎではないかとも思いました。その辺のバランスも難しいなと、何かと考えさせられる記事でした。次回から、もう少し気の抜けたブログに戻ります(笑)

関連記事:
・ ドイツの健康保険1 privat? gesetzlich?
・ ドイツの健康保険2 メリット・デメリット

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ドイツ・ベルリンに在住。
ココロをくすぐる道具が好きです。ドイツ生活を充実させるための情報を書いています!

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