Die Ärzte主演のベルリン映画『Richy Guitar』
こないだ初めて、『Richy Guitar』という映画を観ました。友人がDVDを借してくれました。
なんとDie ÄrzteのFarin Urlaubが主演という映画。Die Ärzteの他のメンバーも出ていますよ。その上、99 Luftballonsを歌っていたNenaもゲスト出演という豪華メンバー(1984年の映画で、Die ÄrzteもNenaもやたら若い!)
下がこのDVDです。日本では今は手に入らない様ですね。下はAmazon.deのリンクですが、こちらももう新品はないみたいです。


さて、映画の内容なのですが、Farin Urlaubが演じるギタリストのRichardは、バンド仲間と一緒に成功することを夢見ています。しかし実際は、貧乏ぐらしから抜け出せません。彼の両親は、就職活動をしろとしつこく迫ります。
ガールフレンドとの関係、両親との確執、バンドでの行き詰まりなどなど、Richardがいろいろ経験していく話です。
この映画は、Die ÄrzteとNenaが出演していて、ファンにはお宝のマニアックな映画でもあるのですが、実際に観てみると、ベルリンファンにもとてもお勧めできる映画でした!
というのも、80年代の西ベルリンの様子がこれでもかというぐらいに出てくるのですよ!
Yorckbrückenの辺りや、まだ放ったらかしの古い鉄道跡地、ボロボロの建物、Wilmersdorfer Straßeやクーダムなどの繁華街、テーゲル空港などなど。
それから、Richardがセメント袋を搬出するために、パレットにセメント袋を積み上げていくという、かなりきつそうなバイトをします。このセメントは、市が保管しているSenatsreserveというものでした。
壁があった当時、西ベルリンは孤立していたので、補給が途絶えても一定期間は市民が生活を続けられるように、食料、医薬品など、ありとあらゆる生活必需品を保管していたのです。これがSenatsreserveと呼ばれるもので、ベルリンのあちこちの倉庫に保管されていました。
過去記事『地下探検ツアー2 ガスタンク&防空壕跡』で紹介したガスタンクも、倉庫として利用されていた時期があります。
更には、高速道路のAVUSの脇に、今でも観客席がありますね。もとは自動車レース用の観客席でした。映画の中では、そこに観客を集めて、Richard達がトラックで乗りつけて、コンサートを試みるというシーンもあります。印象的なハイライトシーンです。
映画の内容自体もなかなか楽しめましたよ!出演者の演技が素人演技だという批評も読んでいたのですが、思ったほど酷くはありませんでした。
ただ、編集のせいで理解できない部分があったのもあって、最後のシーンは「えっ、これで終わりなの?!」という呆気なさがありました。
後から、おまけの動画を観て知ったのですが、Richardのお父さん絡みのシーンが映画用に大幅にカットされていたのです。それもあって、何が言いたいのか分からない映画になってしまっている感じはしました。
最後に、個人的に笑ったマニアックなシーンがありました。路上でRichardがドラムのIgorと演奏していて追い出されるシーンがあるのですが、その後に空いた場所に女の子がやってきて、クラリネットを弾き始めます。
彼女が弾き始めたのが、日本ではあまり知られていない、Carl Stamitzという作曲家のクラリネット協奏曲No.3の第2楽章。下手なクラリネットが吹くと、ここまで冴えない曲になるという良い例で、選曲が絶妙だと変な意味で感心しました(笑)。
もちろん、ザビーネ・マイヤーが速いテンポの第1楽章に続いて第2楽章を演奏しているのを聞くと、だいぶ印象が違うのですけどね。
今回、もう1本別のDVDも借りてきたので、また改めて紹介します。『ベルリンの壁』絡みの映画です。
関連記事:
・ 東西に住む双子が入れ替わる映画 『Kleinruppin Forever』
・ ベルリンが舞台のオススメ映画
・ ベルリン 鉄道跡地の公園1
なんとDie ÄrzteのFarin Urlaubが主演という映画。Die Ärzteの他のメンバーも出ていますよ。その上、99 Luftballonsを歌っていたNenaもゲスト出演という豪華メンバー(1984年の映画で、Die ÄrzteもNenaもやたら若い!)
下がこのDVDです。日本では今は手に入らない様ですね。下はAmazon.deのリンクですが、こちらももう新品はないみたいです。
さて、映画の内容なのですが、Farin Urlaubが演じるギタリストのRichardは、バンド仲間と一緒に成功することを夢見ています。しかし実際は、貧乏ぐらしから抜け出せません。彼の両親は、就職活動をしろとしつこく迫ります。
ガールフレンドとの関係、両親との確執、バンドでの行き詰まりなどなど、Richardがいろいろ経験していく話です。
この映画は、Die ÄrzteとNenaが出演していて、ファンにはお宝のマニアックな映画でもあるのですが、実際に観てみると、ベルリンファンにもとてもお勧めできる映画でした!
というのも、80年代の西ベルリンの様子がこれでもかというぐらいに出てくるのですよ!
Yorckbrückenの辺りや、まだ放ったらかしの古い鉄道跡地、ボロボロの建物、Wilmersdorfer Straßeやクーダムなどの繁華街、テーゲル空港などなど。
それから、Richardがセメント袋を搬出するために、パレットにセメント袋を積み上げていくという、かなりきつそうなバイトをします。このセメントは、市が保管しているSenatsreserveというものでした。
壁があった当時、西ベルリンは孤立していたので、補給が途絶えても一定期間は市民が生活を続けられるように、食料、医薬品など、ありとあらゆる生活必需品を保管していたのです。これがSenatsreserveと呼ばれるもので、ベルリンのあちこちの倉庫に保管されていました。
過去記事『地下探検ツアー2 ガスタンク&防空壕跡』で紹介したガスタンクも、倉庫として利用されていた時期があります。
更には、高速道路のAVUSの脇に、今でも観客席がありますね。もとは自動車レース用の観客席でした。映画の中では、そこに観客を集めて、Richard達がトラックで乗りつけて、コンサートを試みるというシーンもあります。印象的なハイライトシーンです。
映画の内容自体もなかなか楽しめましたよ!出演者の演技が素人演技だという批評も読んでいたのですが、思ったほど酷くはありませんでした。
ただ、編集のせいで理解できない部分があったのもあって、最後のシーンは「えっ、これで終わりなの?!」という呆気なさがありました。
後から、おまけの動画を観て知ったのですが、Richardのお父さん絡みのシーンが映画用に大幅にカットされていたのです。それもあって、何が言いたいのか分からない映画になってしまっている感じはしました。
最後に、個人的に笑ったマニアックなシーンがありました。路上でRichardがドラムのIgorと演奏していて追い出されるシーンがあるのですが、その後に空いた場所に女の子がやってきて、クラリネットを弾き始めます。
彼女が弾き始めたのが、日本ではあまり知られていない、Carl Stamitzという作曲家のクラリネット協奏曲No.3の第2楽章。下手なクラリネットが吹くと、ここまで冴えない曲になるという良い例で、選曲が絶妙だと変な意味で感心しました(笑)。
もちろん、ザビーネ・マイヤーが速いテンポの第1楽章に続いて第2楽章を演奏しているのを聞くと、だいぶ印象が違うのですけどね。
今回、もう1本別のDVDも借りてきたので、また改めて紹介します。『ベルリンの壁』絡みの映画です。
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